[10月14日 16時00分]
歌手のボブ・ディランさんが、ことしのノーベル賞の文学賞をもらうことになりました。ディランさんは1941年にアメリカのミネソタ州で生まれて、ことし75歳になりました。
ディランさんは自分で詩と曲を書いて歌う歌手で、1962年に最初のレコードを出しました。ディランさんの有名な曲の「風に吹かれて」は、黒人への差別やベトナム戦争に反対する若い人などにとても人気になりました。
ノーベル賞を選んだ人たちは「ディランさんはすばらしい詩を書いて、音楽を大きく変えました」などと話しています。獨協大学の原成吉教授は「ディランさんは、詩を音楽と一緒に多くの人に届けました。ディランさんの詩は100年あとも世界に残ると思います」と話しています。
[10月14日 16時00分]
タイのプミポン国王が13日、88歳で亡くなりました。プミポン国王は18歳のときから国王を70年続けました。世界で最も長い国王でした。
プミポン国王は国中で貧しい人を助ける活動などを行って、国民からとても尊敬されていました。病院の前で国王が元気になるように祈っていた男性は「世界でいちばん立派な国王でした。タイの人は国王を自分のお父さんのように思っていました」と話していました。
タイでは、クーデターなどが起こって政治が混乱したとき、国王が話し合いをさせて解決したことが何度もありました。これからタイの政治がどうなるか心配する人もいます。
プミポン国王の息子のワチラロンコン皇太子が次の国王になる予定です。
[10月14日 16時00分]
アフリカのナイジェリアでボコ・ハラムというグループがおととし、学校から200人以上の女子生徒を誘拐しました。そして、「生徒を奴隷にして売る」と言っていました。ボコ・ハラムはイスラム教のためだと言って、テロなどを起こしているグループです。
ナイジェリアの政府などは2年以上生徒たちをさがしていましたが、どこにいるかわかっていませんでした。
13日、ナイジェリアの政府は21人の生徒が戻ったと発表しました。政府はスイスなどと協力してボコ・ハラムと話し合っていました。
生徒の親たちは、ほかの生徒も戻ってくるかもしれないと期待しています。
[10月14日 11時30分]
雨がたくさん降って川に流された人や、山が崩れて逃げることができなくなった人を助けるとき、ヘリコプターがよく使われています。しかし、ヘリコプターが飛ぶことができないときもあります。
東京消防庁は12日、リモコンなどで飛ばす「ドローン」を使って人を助ける実験を、東京都渋谷区のプールで初めて行いました。
ドローンには人から出る熱を感じて、助ける人がどこにいるかわかる機械が付いています。消防の人はおぼれている人をドローンで見つけると、浮き袋を近くに落として助けることができました。
東京消防庁は「人が近くに行くことができない場所でドローンを使う計画をこれからも進めていきます」と話していました。
[10月14日 11時30分]
自分はたばこを吸っていなくても、ほかの人のたばこの煙を吸ってしまうことがあります。日本では、これが原因で肺のがんや脳の血管などの病気になって、1年に1万5000人が亡くなっていると言われています。
このため、厚生労働省は、たくさんの人が利用する所でたばこを吸ってはいけない法律を作ろうと考えています。
レストランやホテル、駅、空港などの建物の中では、たばこを吸う部屋以外で吸ってはいけないことにします。病院や学校では建物の外でも吸ってはいけません。この法律を守らなかった場合は、罰金を払わなければなりません。
厚生労働省は「外国では、このような法律がある国が増えています。日本も、東京でオリンピックとパラリンピックを開く2020年までに、みんなでこの法律を守るようにしたいと考えています」と話しています。